HOME > WEB MAGAZINE > 編集日記#4「ずっと使いたい わたしだけの家具づくりガイド」



「子どもの成長を見守れる」暮らしはたのしい。



前の家では、部屋も細かく分かれていたので、
「成長を見守れる」という感じの空間ではなかったんです。

例えば、子どもたちが保育園で作品を作って持ってきても、
貼るところや飾るところは少ない。
また、先生から「絵が飛躍的に上達しましたよ」
「立体のおもちゃづくりがとても上手です」と教えていただいたりしても、
どうもピンとこなくて。

子どもが喜ぶ絵の具や、立体おもちゃ遊びなどは、「汚れる、散らかる」という理由で、
満足にさせてあげられていませんでした。

以前「around the table」で、子どもについての企画をやったのも、
子どもスペースへの願いを、せめてお店で実現したい気持ちから。
「今あるもの」を使い、限られた空間を使う。
それってお店づくりではなく「ひとりひとりが個人的に行う家づくり」の視点と
よく似ている。そういう意味で、aroundにはヒントをもらったと思っています。

狭くて自由の少なかった前の家から、
リビング・ダイニングぶちぬきの家に引っ越して、まず実現したかったこと。
それは、「家族が自然と集まり、子どもが遊んでいるのを眺められる場所づくり」。

リビングには子どもが気軽に座って遊べるちゃぶ台を、
その横に低い収納を置きました。



この収納は、子ども企画のときにつくったもの。
下の段は、引き出せるボックスになっています。
使ってみると、中にお気に入りのおもちゃをどんどん入れられるから片付けるのが楽ちん。
そして、低い本棚があると子どもが自然とたくさん本を出し入れして読みます。
いい循環だなと思います。

そんなふうにして遊ぶ子どもを、
お茶を飲んでいても、台所に立っていても、どこからでも普通に眺められるのは
とても新鮮。

「こんなに上達したの」「そうやって遊ぶんだ」などがすぐわかり、
その場で声かけができるようになりました。
できた作品は低い棚の上に飾ることを子どもが思いついたり、
子供部屋や廊下の壁にはったり。
新しい作品ができるときは展示物も交代。そんなささいなことでも、
子どもの成長がリアルに感じられることがとても楽しく、嬉しい。

ときには親もいっしょにやろう、遊ぼう、というときもあります。
いくつになっても家族の会話は大事にしたいから。
いつか子どもたちが巣立っていくその日まで、この
「だれでもいていい場所」に集まり、笑いあえたらいいな、と思っています。