HOME > WEB MAGAZINE > Books On The Table #6

ことあるごとに開く本があります。
考え事をしているときやちょっと弱気になっているとき、その本はいつも前進するちからを分けてくれるのです。


もしもどこかでキム・ベックの『A FIELD GUIDE TO WEEDS』を見かけたら、
ぜひ、手にとってまずはぐっと開いてみてください。
紙の隙間から小さく伸びる雑草に気が付くはずです。
次のページは緑の種類が増え、またさらに次のページではそれらが伸びています。
ページをめくるたびに育つ草たち、いつの間にか隙間は緑色に染まり、そして一面が草木で溢れかえります。


言葉はなくただシンプルにグリーンを描いたアートブックから受け取るいのちの躍動は
もしかしたら園芸の喜びと似ているのかもしれません。
本の大きさは手のひらより少し大きいくらい。
だからこそ自分の掌のなかに、植物の芽吹きの瞬間と成長の過程を感じ、
その確かな力強さにひたすら感動してしまいます。


ずっとずっと読んでみたかった本を求めて東京のブックショップまで出掛け、
やっと手にした『A FIELD GUIDE TO WEEDS』は、想像以上に美しく優しい1冊でした。