HOME > WEB MAGAZINE > Books On The Table #1

ある時期、コーヒーにまつわるモノがやたらと集まることがありました。
ずっと憧れていたドリップポットをいただいたり、オリジナルイラストの缶を贈られたり、
それまでコーヒーとはほぼ無縁だった生活が(いま思えば確かにこのとき)変わったのです。


さて、やって来たふたつの品をテーブルに並べて「コーヒーはじめ〼」と掲げたものの、
しかしまだなにかが足りません。もちろん豆もカップもいろはも不揃いだったのだけど、
道具や技術ではなく、いつもそばに置いているもの。
コーヒーにまつわる本を読みたいとは気付いていましたが、
それがどんな本なのかわからないままでした。


商店街をぶらぶらと歩いていたら、露店をひろげる人々がおり、きけば古書の市場だそう。
嬉しくなって一軒一軒のぞく先で、ようやく見つけた(出会った!)のは、
たった60頁のうすっぺら、でもこれぞ求めていた1冊でした。
以来、何度も開いてはそのシンプルで深い魅力を味わっています。
コーヒーを煎れる朝も煎れられない夜もこの本があれば安心できる。
10数年前に書かれた中川ちえさんのコーヒーガイドブックは、
いまでも誰かに必要とされ、大切に読み継がれています。